この話、正直あまり書くつもりはなかったんです。
恥ずかしいし、自分の判断ミスをさらけ出すことになるから。でも「同じ目に遭う人を一人でも減らしたい」という気持ちがあって、書くことにしました。
結論から言います。フリマアプリで買ったeGiftを使って美容クリニックで施術を受けたら、1ヶ月後に40万円の請求が来ました。
きっかけは「60%で買えるお得なeGift」
2025年の終わりごろ、フリマアプリで湘南美容クリニックのeGiftを見つけました。40万円分が約23万円。つまり60%の値段で買えるんです。
「なんで安いんだろう」と思いながらも、「使わなくなったギフトを換金してるだけだろう」と自分を納得させました。出品者の評価も悪くなかった。
購入完了。2026年1月中旬、トゥルースカルプiDの施術を受けました。eGiftで20万円分を支払い、施術は問題なく終了。2月中旬には2回目の施術も無事に受け、同様に支払いました。
このとき、自分が被害者になるとは思ってもいませんでした。
「1ヶ月後」に電話が来た
2回目の施術からちょっと経った頃、クリニックから電話がかかってきました。
「ご利用いただいたeGiftについて、チャージバックが発生し、無効になってしまいました。大変恐れ入りますが、改めてご請求させていただけますでしょうか……」
最初、意味が理解できませんでした。チャージバック? 無効?
調べてわかったのは、こういうことです。私が買ったeGiftは、他人のクレジットカードを不正利用して購入されたものだった。カード会社がその決済を取り消し(チャージバック)した結果、eGiftが無効になりました。クリニック側は代金を受け取れていない状態になったため、施術を受けた私に請求が来た、ということです。
ここで重要なのは、施術はすでに終わっているという点です。1月と2月に受けた施術は取り消せません。返せません。「eGiftが無効になったから施術もなかったことに」とはならないんです。
そして、この「1ヶ月という時間差」が最も厄介なところです。施術を受けた直後ならまだ気づきようがありますが、1ヶ月後に突然請求が来ても、もうどうしようもない。
40万円を、もう一度払いました
納得のいかない部分もありました。でも現実を考えると、クリニック側も被害者なんです。正規の代金を受け取れていない。施術はすでに提供している。揉めて解決できる問題でもありません。
結果、40万円を再度支払いました。
合計で約63万円(23万円+40万円)を使ったことになります。いや、精神的なダメージはそれ以上でした。
自分を責めました。なんで安さにつられたんだ、と。
出品者に連絡したら……返金された(これは奇跡です)
クリニックへの再支払いを終えた後、出品者に連絡しました。
「チャージバックが発生し、私が40万円を二重払いする羽目になった。返金してほしい」と伝えました。
普通なら、ここで終わりです。無視される。ブロックされる。それが「相場」です。
ところが出品者は返答してきました。話し合いの末、銀行振込で全額返金してもらうことができました。
でも、これは本当に例外中の例外です。この案件、本来なら泣き寝入りで終わります。出品者が返金に応じたのは、法的責任を意識したのか、良心があったのか、理由はわかりません。ただ、返金してもらえたのは運がよかっただけで、仕組み上は保護されていないことを強調したいんです。
なぜフリマのeGiftは危ないのか
流れを整理するとこうなります。
- 犯罪者が盗んだカード情報でeGiftを大量購入する
- フリマアプリで安く出品して現金化する(転売ルートを経由することも)
- 買った人がそのeGiftで施術や購入をする
- カード会社がチャージバック処理 → eGiftが無効に
- クリニック・店舗は代金未回収 → 購入者に請求が来る
出品者が「知っていたかどうか」はわかりません。転売ルートを経由していれば、出品者自身も被害者だった可能性があります。でも、それは関係ない。不正なルートで購入されたeGiftである以上、最終的なリスクは使った人が負うことになります。
そして何より怖いのが、施術後1ヶ月経ってから発覚するという時間差です。施術直後なら「払い直すくらいなら施術をやめる」という選択肢もあったかもしれない。でも1ヶ月後では、もうすべてが終わっています。
まとめ:フリマのeGiftは「安い」じゃなくて「危ない」
- 40万円分が23万円で買えると思ったら、実際には63万円払うことになった
- 施術から1ヶ月後に請求が来る。もう取り消しはできない
- 返金されたのは超レアケース。基本は全損だと思ってください
- 出品者が善意だったとしても、構造上あなたを守る仕組みはない
美容クリニックに限らず、フリマで売られているギフト券・eGift・プリペイド系のものには同じリスクがあります。
「40万円の授業料だった」と思えば、少しだけ気持ちが落ち着きます。ほんの少しだけ。
この記事が、誰かの「まあ安いし、いいか」を止めるきっかけになれば、書いた意味があります。


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